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第5話 フェイクを捨て、歩き出そう

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こんにちは、中里桃子です。
いよいよ私たちの連載も第5回、最終回を迎えました。

第5話 フェイクを捨て、歩き出そう

これまでの記事を振り返りつつ、今回も大切なテーマについて語りましょう。そのテーマは「フェイクを捨てて、自分の道を歩き出そう」ということです。

今回、「仲間を作る手帳術」というテーマで5回にわたる連載を行ってきました。最初に手帳の使い道の違いについてお話しましたね。続いて、目標を分解していくと良いこと、そのためには土台となる自分の「エネルギー」を知ることが重要だと学びました。目標を細かく分けるとき、深く考えたり、自分の行動を振り返ったりするのに、私たちにはエネルギーが必要だからです。

目標を達成できない人や、目標を達成しても燃え尽きる人は、目標を立てたら目をつぶって、過去のパターンをなぞって繰り返していくことでゴールに向かおうとしているんです。

細かいことは気にしない、とりあえず目の前のタスクをこなそう、と邁進する。それで達成できる目標もあるかもしれませんが、それでは過去の自分のパターンをなぞって繰り返すことになったり、達成した後に虚しくなってしまうフェイクの目標を追いかけてしまうことに気がつけません。

第1話、第2話でもお伝えしたように、人の脳は怠惰です。感情ですら、昔そんな気持ちになったなぁ、ということを思い出して感じた気にさせているのが、私たちの怠惰な脳のなせる技なのです。何にもしないと、昔に刷り込まれたパターンを繰り返して反応している、ということがほとんどなんです。

だからこそ、自分のパターンを認識して、アップデートする必要があります。そのためには、自分が本当に求めているものや感じていることを振り返って発見してゆく必要があります。その観察のためには、集中力や観察力、自分の気持ちに気づくエネルギーが必要です、とお話ししました。

第3回では、エネルギーを高めるための計画投資先について話しました。元本を増やす、という考え方もご紹介しましたね。

第4回では、どんなに大きなチャレンジをしても、守るべき場所「セーフティーゾーン」についてお話ししました。目標の先にある目的を確認することで、あなたのセーフティーゾーンが見えてきます。働くのは何のため?それは、家族のために、とかなりたい自分になるために、といったことを見てゆきました。

そして最終回、第5回では、これらが揃ったら、どのようにして取り組んでいくのかを考えていきます。自分が守りたいものを決め、時間を確保し、挑戦できるラインを定めることで、目の前の課題に集中できます。もうそろそろ「来年の目標のことも考えたいよ!」と思われるかもしれませんが、まずは目標にありがちな“フェイク”に陥らないように、フェイクについておさらいしてゆきましょう。


皆さんはこれまでに、「これだ!」と思って追いかけた目標が、実は違っていたと感じた経験はありませんか?私はあります。数年前、あるタイトルを目標に頑張って活動して、念願かなって受賞しました。その時は大変嬉しかったのですが、その喜びはすぐに消えてしまいました。

年が明けてから、受賞した自分がさらに成長するためにはどうすべきかと考えたとき、なかなか前に進めなくなり、少し落ち込んでしまいました。知らぬ間に、疲れてしまっていたのです。その後、次女を出産し、産後のハイに乗ってプロモーションに力を入れたものの、体調を崩してしまい・・・2022年が終了しました。そんな状況から2023年がスタートしました。

自分自身の本当の目標を見つけること

私たちはフェイクの目標に惑わされることがあります。これは、他人が欲しいと思っているものを、自分も欲しいと感じる「模倣の欲望」です。この現象は、他人の欲望に影響されやすい状況を生み出します。ルーク・バージスの著書『欲望の見つけ方』では、この「模倣の欲望理論」について詳しく解説されています。もし興味があれば、この本を読んでみることをおすすめします。

実は、私も一昨年、この「模倣の欲望」に近い経験をしました。私たちはしばしば、他人が求める目標を自分のものとして追い求めがちですが、本当に大切なのは、「自分にとって本当に価値のある目標は何か」を見極めることです。

皆さんは、今年初めに立てた目標をどれだけ思い返していますか?どうでもよくなった目標もたくさんあるでしょう。目標は変わってもいいのです。大切なのは、その変化の理由を捉えておくことです。

COCO
COCO

なぜ、どうでも良くなった目標があったのか。
その目標は一体、どんな動機があって欲しいと思ったものだったのか?を知っておくことが大切です。

多くの人は、目標を立てたまま忘れがちです。私も以前は、「一度決めたら、その道をひたすら進め!ブレるな迷うな!決めたことはやれ!」と思っていました。でも、それはまるで目隠しをして走っているようなものですよね。自分の人生ですから、目を開けて周囲を見渡し、必要であれば方向転換してもいいのです。SNSで他人に宣言したからといって、無理に続ける必要はありません。

何度も言いますが、大切なのは、自分にとって大切なことと、本当の目標を見つけること。この5回の記事を読んで、定期的に自分自身と向き合う時間を作って欲しいです。そうすることで、本当の幸せに気づくことができますから。

本当に大切なことを見つけたらどうなる?

私は毎日の習慣として、朝に目標を振り返る時間を持っています。これを続けることで、実際に今年は時間もお金も増えたんです。例えば、必要だと思って参加していたセミナーや勉強会、なんとなく必要かもしれない、と動いていたプロモーション活動などを見直しました。その結果、勉強代に使っていた100万円以上のお金や、行動に費やしていた時間が節約できました。これによって、私の生活には時間と心の余裕が生まれました。

これまで、勉強代に800万円以上使っていた年もあり、お金は稼いでいても常に忙しくて、お金は講座代に消えていくような状態でした。しかし、今は時間の余裕が生まれたことで、これまで興味を持てなかった分野の学習に参加し、価値観が大きく変わりました。また、新しい友達に出会う機会も増えたんです。

第2話でご紹介した「感情日記」を付けることで、自分にとって大切なものを毎日、目で確認をして、大切なものを大切にする時間を意識的に作り続けました。

COCO
COCO

あぁ、子供が元気で嬉しいな。かわいいなぁ。
夫が毎日きちんと働いて、帰ってきたら子供たちのお世話をしてくれてありがたいなぁ。

こんな風に毎日、手帳に書いています。この習慣を続けることで、私は家族との時間をより大切にするようになりました。それによって幸福度が上がり、エネルギーも充実しました。

特に、夫との関係に重要な変化がありました。感情日記を書く中で、私の人生で夫がいかに重要なキーマンであるかに気づいたんです。

結婚して5年目にしてそのことがわかったんです。以前は、夫との関係が良くないと感じると、そのストレスを別の場所で解消しようとしていました。成果を出して褒められることや、他の場所で人気者になることにお金と時間を使っていました。しかし、本当に大切なのは夫であることに気づいたとき、関係性が劇的に変わりました。夫はいつもそばにいて、毎日顔を合わせることができるので、関係はすぐに良くなりました。例えば、今日も家族で幸せな朝食を共にしました。

また、本当の願いや欲しいものに気づくことで、目標達成がしやすくなりました。たとえうまくいかなくても、心が折れない強さを持ち、うまくいくための工夫ができるようになりました。誰かとの関係性を改善したいときは、まず自分自身との関係性を良好にすることが大切です。ただ他人の期待に応えるのではなく、自分自身の気持ちやエネルギー源とつながることが、本当の意味での幸福につながるのです。だからすごくもったいない。

自分自身の本質を理解することで、他人との関係性の中でも自分らしさを発揮できるようになります。自分が何を望んでいるか、どんな人たちと共にいたいかを理解することは、目標達成のために非常に重要です。すべての人に好かれる必要はありませんが、自分にとって大切な人たちとの関係は、私たちの幸福感に直結しています。

私たちの多くが目指す目標は、無人島で自己完結するような話ではなく、他人と協力して何かを成し遂げることに関連しています。自分自身との関係を無視していると、健康問題や人間関係のトラブルが起こりがちです。だからこそ、自分自身との関係を大事にすることが、あらゆる目標達成の基盤になるのです。

たとえば、私の場合、夫との関係がその一例です。夫との関係性における自分の役割を軽視していたことに気づき、それを改善したことで、家庭内での幸福度が高まりました。夫がどんな風に家庭で過ごしたいかを理解し、小さな努力で大きな変化をもたらすことができました。

人生100年時代を生きる私たちにとって、豊かな人間関係は幸福の重要な要素です。ハーバード大学の研究でも、幸福感は人間関係の質によって左右されることが示されています。自分がどれくらいの影響力を持ちたいか、どんな人間関係を築きたいかを考えることが、充実した人生を送るための鍵です。

幸福を因数分解してみると・・・

幸福を成り立たせる最も重要な土台の一つが健康です。健康な体があってこそ、思考や行動が可能になります。自分や他人のために何かをしたいと思っても、体が元気でなければ、その行動は制限されてしまいます。

次に重要なのが、情緒的な安定です。情緒的な安定って感情ですよね。落ち着いた感情状態は、生産性の高い仕事や積極的な活動を可能にします。怒りや悲しみに囚われている状態では、効果的な行動や他人との円滑な交流は難しくなります。めちゃくちゃ怒りながら、仕事バリバリ進めるとか、困っている人を助けるとか、美味しい料理を作るとか、泣いてる子供をあやすなんてできないじゃないですか。

肉体的な安定と情緒的な安定があることで、自己実現への道が開かれます。これらの安定は、身近な半径5mとか3mぐらいの人間関係や自分自身との関わりに根ざしています。これがあるからこそ、身内を超えた他者との協力やビジョンの実現が可能になるんですね。

第5回の記事では、特に感情の安定に焦点を当ててきました。肉体のケアにはたくさんの情報がありますし、個体差もあるため個人でできることが多いです。しかしながら、情緒のケアや思考の癖を理解することは、他人と一緒に行うことでより効果的になります。人は自分の見方に色眼鏡をかけていることが多く、他の人がポロっと言ったことや反応を目の当たりにすることで、自分の感じ方が全てではないことに気づくことができるからです。

自分の感情を理解し、周囲の人々との関係を観察することは、自分自身を深く知る上で非常に重要です。私も「自分の山を登る」という目標を掲げていましたが、自分が何者なのかを理解しないと、その山を見つけることすらできません。

エネルギー管理を通して、土台をつくるコミュニティ

ここ数年考えていたのですが、みんな自分自身を最も理解してないなっていうのを感じました。来年は、新しい人と出会うことよりも、自分との関係をよくして、いまある人間関係を深めていって、関係性を変化させることに焦点を当てて見ませんか?

ここにご紹介したような、自分の土台を整えて、エネルギー管理をして、半径5メートルの自分を含める大切な人を大切にする計画を立てる。そして、安定した土台を作った上で、自分にとって大切なことを、他者と協力しながら実現してゆく自分になる試みを、1年を通して一緒にやりませんか?

次の記事で、自分との関係性を良くして、フェイクを捨てて、自分の山(目標)を見つけてゆくコミュニティの募集をしたいと思います。

これまで5回に渡り、皆さんと共に学び、成長する時間を過ごせたことを嬉しく思います。最後までお読みいただき、ありがとうございます。皆さんが来年、そしてこれからの人生、素晴らしいつながりを持ちながら、楽しく生きていけることを、一緒に進められたら嬉しいです。

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