第3回:投資の元手(エネルギー)の増やし方

目標達成の秘訣と幸せな人生づくり
第3回:目標達成に必要な『エネルギー』の増やし方
第2話では、エネルギーの「投資先」として、人間関係・スキルと知識・お金・刺激、そしてエネルギー自体を増やす活動、という5つに分けて解説しました。
ここで思い出してほしいのが

投資って、元手がないと利回りが良くても大したリターンがありませんよね。
例えば、資産運用の利回りが5%か8%か、って一見大きな違いのように感じますが、元手が10万円の場合と1000万、5000万の場合では数%の違いのインパクトが全然違います。
10万円なら、
5%の運用で10年後に、5万円
8%の運用で10年後に、8万円
1000万円なら
5%の運用で10年後に、500万円
8%の運用で10年後に、800万円
5000万円なら、
5%の運用で、10年後に2500万円
8%の運用で、10年後に4000万円

5000万円まで考える必要もなかったかもしれないけど、元本が大きいとインパクトがすごい。
だから今日は、エネルギーという元本を増やすお話をしますね✨
あなたの全ての源=エネルギー元本を増やすためには
エネルギー元本を増やすためにやって欲しいことは、日記をつけることです!
「なーんだ、日記か…」とがっかりしないでくださいね。
お金を増やすためにも、まずは現状把握。エネルギーの現在を確認することが重要です。そのためにおすすめしているのが日記です。それもただの日記ではなく「感情日記」をつけて欲しいんです。
早速具体的な内容について考えて行きましょう。
感情を可視化し、自己理解を深める
1回目の記事で、ダイエットをしようとしたら、「食事を置き換えたり、食事を減らしたり、運動すること」が必要です。太っている原因が「ストレス」ということであれば、自分がストレスを感じている環境や条件を整理して、ストレスを減らす工夫するが必要です。
でも、エネルギーがなくて疲れ切っていると

そんなこと考えてる余裕なてないよ!
と思ってしまいますよね。それに、疲れ切っていたら、ジャンクフードが欲しくなります。健康的な食事が良いことはわかっているけど、疲れているから、今日はジャンクフードでいいや、とかピザが食べたいとか、チョコレートで一瞬にして血糖値をギュンって上げて高揚感を感じたいとか、そういう気持ちになっちゃうんです。
エネルギーがないと、食事の置き換えや細かな工夫をする余裕もなくなる。だからこそ、大切なのはまず「エネルギーを増やす活動」に取り組むことが、遠回りなようで成功の秘訣なんです。
では早速、エネルギー元本の増やし方を一緒に見て行きましょう。
まずは現状把握
元本を増やすために必要なこと、それは現状把握です。
私が実践していておすすめしたいのは、感情日記をつけて、自分の生活の中でエネルギーがどういうときに増えるか、どういうときに減るのかをしっかりと認識することです。
これは非常に重要なポイント。認識と判断は分解しましょう。特に、意志力やエネルギーが低下している状態で認識できていることは、私が第1回でお伝えしたことでもありますが、脳ってとっても怠惰なので、「いつものパターン」と思ったものは必要以上に情報をキャッチしません。「見ているようで見ていない」という状態になります。
そして時には、存在しないものを見ていることがあります。(「あの人が私の悪口を言っている!」とか。笑)だから、認識と判断を分けましょう。まずは認識することが大切なのです。
判断する前に、自分が気づいていない情報を見つけましょう。
感情日記をこうやって初めてみた
私が取り組んでみたのは、朝・昼・夜と、その日の感情を点数で評価していくことから。
そして、総合点を夜に書いて振り返るだけです。
どんなときに点数が上がったり下がったりしたかを確認して、その点数になった根拠を見つけていくのです。
例えば、私が先月から記録をつけてみたら、自分の感情やエネルギーを上げてくれるのは実は夫だったと気づくことができました。なぜか夫のことは盲点になっていたのですが、感情日記を2週間続けてみて初めて気づいたんです。

夫がキーマンだった!(気がついたらこっちのもん♪)
私たち、結婚してから5年・・・もうすぐ6年になります。でも、自分のエネルギーにとって、夫がこんなに重要だったと気づいていなかったんです。子供が生まれてから、夫の協力が必要なことがグッと増えたからでしょう。
週末に仕事をしたい時には、あらかじめ外出の日を伝えて了解してもらっておくとか、色々な段取りを進めることで、協力的になってくれてストレスが減りました。
このように、1日2、3回、「今は何点?」を書く手帳タイムが、私の日常のキーマンを炙り出し、慢性的にエネルギー漏れを起こしていた夫婦喧嘩の数を激減させることができました。
手帳は、ウィークリーバーチカル手帳を使っています。時間は無視して、適当にその時間の横軸の線を100点からゼロ点までの点数を設定して、1日の最後には1日の総合点をログに残すようになりました。
バーチカルの手帳をお持ちでない方は、こちらのシートを共有するので、ぜひ小さく試してみてください。
■感情記録のシート https://drive.google.com/file/d/19uxFjqZ8ZPI7rx3OCu_ujzNBNXr2QT25/view?usp=sharing

スケジュール帖とは一緒にしない方が、どうしてその点数なのか?を書き込むスペースがあって振り返りやすいです。
病気後に感じた、感情日記による変化
2023年10月に手術をして、退院後にこの習慣を再開して約1ヶ月が経った時点で、平均60点くらいの毎日が、今ではだいたい80点以上をキープできるようになりました。
しばらくエネルギーが枯渇していて、ライブ配信などの発信ができない状態が続いたのですが、点数表をつけていて、点数が80点を超えたらメルマガが書ける。90点以上だったら、ライブ配信でもしてみようかな」というオープンな気持ちになることに気がつきました。

自分なりの指標を見つけることができたので、先の予定を見ながら「このあたりで平均80点に持っていこう」という準備ができるようになりました。
皆さんは自分のエネルギーを上げる要素や下げる要素、これらをどれだけ認識していますか?もし、少しでも「今日は調子がいい・悪いけどなぜだか分からない…」と、コントロールができていない感じがするのなら、感情日記はおすすめです。
小さくスタートしよう
まずは事実を書くだけで認識力がアップします。認識ができることで、エネルギーが下がることをやめたり、エネルギーが上がる事を意識的に増やしたり、取り入れることができるようになります。

問題に気がつくのが一番難しい。
だからこそ気がつけることが一番最初にやるべきなんです。
まずスタートしてみるシートは、手帳でなくても大丈夫。先ほどシェアしたシートを使って、ちょっと試しにやってみるっていうのをぜひおすすめします。
私たちの人生って、思っているよりこれまでの慣習のままに過ごしていることが多くて、そこから、意識的に新しい方向に向かっていくことが少しできるだけでも、この先の長い人生へのインパクトは大きい。やっていることが同じだと、人生に変化は訪れません。ぜひ、この小さな記録からスタートしてみてくださいね。
感情日記をやってみよう(実践編)
では、これから実践ワークをしていきましょう。早速ですが質問です

今、この瞬間のあなたのエネルギーは何点でしょうか?
点数は直感で構いません。あなたの感覚ですから。
例えば、朝起きたときに、よし今日もやるぞってワクワクしてて体も元気だったら90点。
逆に朝起きたときに、「もう朝か・・・」と感じて既に疲れていたり、起き上がるのすら億劫なときには30点。こんなふうに直感で点数をつけてみて、その後になぜその点数なのかを考えてみましょう。
どうでしたか?60点?70点?50点?
自分で思った点数だから正解不正解はありません。これは気づくための練習です。例えば、朝は60点と書いたとしましょう。次に、なぜ60点なのかを考えてみてください。そういえば寝不足でいつもより1時間寝ていないな、とか、数字を書いた後に理由を無理やり書いていくんです。子供が保育園行くのを嫌がって朝の送迎だけでちょっと疲れたな、など、気分でもいいんですよね。
〇〇だから60点。自分の1日の感情・気分を記録していって動きを観察してほしいんですよね。仮に昼90点になったとしたら、何があったからエネルギーが90点になったのかを考えてみてください。このエネルギー管理の実践ワークで、エネルギーがどう変化しているのか理由を探っていくと、今後の自分の気づきにつながります。
私の場合は、朝にカフェで気持ちよく過ごせたり、好評だった勉強会の後には気分が上がっています。あるいは資料作成が順調だったり、新しいことにチャレンジする気力があった、という時に90点のエネルギーを記録しています。こうした日々の1つ1つの出来事が、私の感情にどれほど影響を与えているのか、自分の点数が変化するパターンが見えてきます。
そして夜。昼は90点だったものの、その日の夜は70点だったとしましょう。ミーティングが続いたり、ひとりの時間がなくてちょっと疲れていたり、パソコン作業ばかりだったから目が疲れて肩が凝っているのかもしれません。
そんな日に、夫の帰りが遅くてほとんどワンオペ育児だった場合、私のエネルギーはもう50点ぐらいになっているでしょう。そのときの気分を記録できるタイミングで書き込んでおくと、後で振り返ってみると点数が変化していたり、感情が動いていることに気づくことができます。

エネルギーを上げるための日常の工夫
私たち人間は実は一瞬も止まっていないんです。心臓が止まったら死んでしまうし、呼吸を1分でも止めたら本当に苦しいですよね。だから私たちは常に動いています。その中で、どんな変化が起きているのか、どんな変化を望んでいるのかを把握していくことが、エネルギーの調整を進めるための最初の手がかりになります。
他の人のアドバイスを聞いても、本でノウハウを手に入れたとしても、それを実際に行動に移すのはなかなか難しい時があります。なぜならそれは他の人が研究結果から導き出したTODOだから。自分の身体で実際に試した経験がではないからです。
自分で経験しないと、これをやったらどんな影響があるのかを具体的に想像するのは難しく、なかなか主体的になりにくいし、それが自分にフィットするとも限らないんです。
だからこそ、まずは自分の感情の変化をしっかりと自覚することが非常に重要です。気づいたら、その変化をどう有効活用するかがポイントで、日々のデータをためることで、自分に対する理解が深まります。マイナスパターンやプラスなパターンが見えてくるようになります。1日、感情の変化を見つめて書き留めるだけでも、「これをやると点数が上がるんだ」「これをすると点数が下がるんだ」という自分の特徴が浮かび上がります。
自分の感情の変化に気づいてきたら、ポジティブな瞬間を増やし、ネガティブな状況を減らしていくことが大切です。例えば、私は、自分から笑顔で挨拶すると気分が良くなるし、朝イチでタスクを書き出して、それが完了した先のゴールイメージを描くと、ワクワクします。逆に、何のイメージも描かずに1日を惰性でスタートすると、期待通りにならなかったときにそのままトーンダウンして不機嫌に1日を過ごしてしまうと、気分が下がりっぱなしになってしまします。
良いものを1日のスケジュールに組み込んでいくと、エネルギーが上がっていく感じがします。マイナスになるものは、計画の段階で避けたり減らしたり、リカバリープランを作っておくと、1日のエネルギーのコントロール力が上がってきます。
第一回の記事でもお話しした通り、私たちの脳は今までのパターンに従って省エネで毎日を過ごしてしまう傾向があります。でも、エネルギーの変化に気づくことで、これまで無意識にネガティブな状態に陥っていた毎日を良くすることもできます。
だから、ご機嫌になるポイントや不機嫌になるポイントを認識して、プラスのことを計画してゆきましょう。もし、あなたが1日の終わりにご褒美があると嬉しいとか、休憩があると気分が上がると感じるタイプなら、1日の仕事の中で休憩を上手に取り入れる工夫をしたり、楽しいご褒美タイムを作ってみることを考えてみてください。朝、エネルギーが高い段階でそんな風に計画してみると楽しいことが増えていくでしょう。
エネルギー管理は自分の人生を豊かにするために
私の日常の一例をご紹介します。
下図あh、ある日の1日の予定です。午前9時半から11時まで勉強会。それから12時から12時45分はライブ配信の時間。隙間の時間を利用して資料作りも進めました。そして、ライブ配信が終わった後は15分の休憩。また13時からは別のミーティングがあり、14時から15時は短い休憩がありますが、15時から17時までミーティングが続きます。ミーティングが3つ、勉強会が2つ。そして自分が喋る仕事は2つ。なかなか忙しい1日になりそうです。

このスケジュールだけを見ると、かなり疲れそうで大変そうに感じますよね。
でも、ここにどんな楽しみを取り入れていくかを考えてみましょう。朝の9時からお気に入りのカフェに行って仕事を進めることにしました。(赤字)
ライブ配信が終わった後もすぐに次のミーティングがあるので、自宅でランチを取り、短い休憩の間にアロマの香りで気分をリフレッシュする計画を立てました。午後はエネルギー切れになっていそうだったので、午後は1つのミーティングが終わるたびにご褒美を入れました。
自宅でこだわりの玄米を食べることを想像するだけでテンションが上がりますし、元気が湧いてきます。その後、次のミーティングまで1時間ほどあるので、ミーティング前に朝とは違うカフェまで散歩して、そこでミーティングしようかなと考えています。新しいカフェも開拓したいので、静かで話しやすい場所が見つかれば、そこでミーティングをしても良いですよね。
今日はお迎えのギリギリまで仕事が続くけど、軽く夕食の下拵えをして子供を迎えに行き、美味しいご飯を食べさせようってイメージをします。自分でもここまで計画を立てられれば、忙しい中でも楽しみがたくさんで、充実感が得られそうです。

とはいえ、これがいきなり出来たわけではありません。
今までは、ついついギリギリまで仕事をして、部屋はぐちゃぐちゃのまま子供たちを迎えに行って、そのままの状態で適当にご飯の準備をして食べさせていました。子供たちが騒ぐので結局、作っている間に「お腹すいた!」と言われて料理作ってる間に食パンを食べて終わりとか。。。(涙)
でも最近は、感情日記をつけていくことで、「自分が大事にしたいことは家族だ」と気がついたので、いつもより1時間早く仕事を切り上げて、ゆっくりご飯を作ってみるようにしました。できない日もあるけれど、この意識を持つことで、大切なものを大切にしている充実感を感じられるようになりました。
手帳は予定や目標を管理するためのもの、というイメージが強いですが、私はこのような感情の変化を記録するために手帳を使っています。今はメインの手帳の他に、感情が変化した瞬間やその理由だけをメモする、バーチカルなデザインの手帳に朝・昼・夜と記録をしています。予定がパンパンで詰まっている中でも、ご褒美を取り入れると、1日が終わったときに疲れ果ててストレスがたまることがありません。ぜひ、試してみてくださいね。
さて、ここまでは『エネルギー管理の実践ワーク編』についての解説でした。
次の記事は、このエネルギー管理をすることで、私たちが本当に得たいものや挑戦したいことにチャレンジするための大切な考え方をお伝えします。

感情日記は、今の手帳にちょっと数字を書き足すだけでもいいので
「今は何点?」ってぜひ書き始めてみてくださいね!
色々書いたけど、この記事で伝えたいことはこれだけです♪
それでは、また。